衣笠祥雄さんが一昨日夜お亡くなりになりました。
1970年代、80年代を広島で過ごした野球少年にとって衣笠さんは特別な存在でした。
野球選手としては大きいとは言えない体格で常にフルスイング、そしてホームラン、三振・・・
衣笠さんがカープのラインナップに名前を連ねることは当たり前で、17年かけて2215試合連続出場という
とてつもない偉業を達成されました。偉大な選手ではありましたが、ファンに対しては優しい目線で接して下さいました。
私が小学4年の春、まだ肌寒い3月旧広島市民球場でオープン戦が行われました。試合終了後、私は友人と選手のサインをもらおうと
球場の正面玄関前で待っていました。当時はまだファンサービスという概念が現在のように選手、球団に徹底されていなかったため
ファンに対して優しく接する選手は少なかったです。しかし、衣笠さんは違いました。おしゃれなトレンチコートとシルクハットの出で立ちで
球場から出てきた衣笠さんは、大勢の子供ファンに囲まれると「野球頑張れよ」と言いながら丁寧にサインされました。
衣笠さんは試合に出続けて、そして活躍して当たり前の存在なので、お亡くなりになったことが信じられません。
天国でも大好きな野球を続けてください。これを書いていると、衣笠さんが活躍する現役時代の姿を思い出して涙が出そうです。
合掌
