社長ブログ President Blog

278円弁当

278円のお弁当が大手スーパーマーケットで販売されています。私自身まだ食べたことはありませんが
マスコミ報道によると味、ボリューム感ともなかなかのものとのことです。このお弁当を巡って
感じることがあります。

1.通常PB商品と言っても、小売業(スーパーマーケット等)は自分達の利益が減るようなことはせず
価格低下分はメーカー、生産者の負担となることがほとんど。
2.私の感覚だとお弁当は300円台後半から500円位なので、278円弁当は安すぎる。小売とメーカーが
直接取引きをすることによってこの価格が実現できたのなら、小売とメーカーの間に入っている卸の
存在意義に対する疑問が生じる。

当社において小売業に対して過去に嫌な思い出があります。パソコン関連商品を販売してた時代に
某大手スーパーマーケット系列のパソコンショップでも当社の商品を扱ってもらっていました。
そのスーパーマーケット系列のプロ野球球団が日本一になり優勝記念セールが行われました。
そのパソコンショップが優勝記念セールを行うことは、パソコンショップの自由ですから
当社にとって関係ありません。優勝記念セール終了後、しばらくして値引き伝票が何の前触れも無く当社に
送られてきました。パソコンショップが当社に無断で既に納品している商品の仕入れ価格を引き下げたのです。
百歩譲って事前に「記念セールを行うので仕入れ価格を後追いだけど値引きさせて欲しい」とあれば
当社サイドの気持ちも違います。
またPB商品は小売サイドの買取(返品不可)が基本です。過去PB商品であっても大手小売業は賞味期限が
切れた食品をメーカーに返品した事実も私は知っています。稀な事例ではありません。
この278円弁当を巡り色々なことを考えました。一つ言える事は、この商品に関わったメーカー、生産者の
方々が不幸にならないことを願っています。