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タクロー

広島カープの石井琢朗選手が昨日24年間の現役生活を引退すると発表しました。
ベイターズのリードオフマンとして2,000本安打を放ち、1998年にはベイスターズの日本一に大きく貢献しています。

石井選手は、輝かしい実績を持っているにもかかわらず、体力の衰えからプロ入り以来の生え抜きチームであるベースターズから
自由契約を宣告されました。しかし、現役選手にこだわり、カープに入団して今年で4年目です。カープで求められる役割は、
ベイターズ時代のレギュラーとは違い、スーパーサブ、若手のお手本です。彼はその役割を理解し、同じポジションの選手であっても
一緒に自主トレなどを行い、惜しげもなく自分の技術を伝えました。会社組織でも同じで、全員が全員、スタービジネスマンに
なれるわけではありません。その時々の役割を認識してその役割を全うする事が組織の中では必要です。石井選手は職種は違いますが
身を持ってそれを実践しています。往々にして晩年のスター選手は、自分の力の衰えを直視できず、起用方法を巡り
首脳陣と衝突し寂しい末路となることが多々あります。

カープ時代の石井選手の選手としての実績は満足できるものではありませんが、身を持って若手選手に一流選手のあり方を
示したことは素晴らしいことです。

今後は指導者としての活躍を大いに期待しています。

「タクローありがとう!」