社長ブログ President Blog

二十数年前

スーツが似合わない新社会人がいたるところで見受けられます。私も二十数年前のことを懐かしく思い出しました。

入社当初、要領の悪い私は諸先輩方に、とにかくたくさん叱られた記憶があります。私は平成二年に社会人になりましたが
当然当時の上司は皆昭和世代です。大きな声でどやされ、小学生でもないのにフロアに立たされた経験もあります。
でも不思議と「嫌だ」と言った気持ちは持ちませんでした。要領が悪く、仕事ができないのだから仕方ないと素直に思っていたのです。
毎日複数の先輩からどやされても、翌日もケロッと出社していたので、「お前は叱りやすい」と変なお褒めの言葉を
いただいていました。

仕事ができない私が当時無意識のうちにやっていたことがあります。それは雑用です。酒の好きな私は飲み会の
幹事を積極的に引き受けていました。飲み会の仕切りが悪ければ、先輩方のご機嫌が悪くなるので
拙いながら気を遣った事は言うまでもありません。このような会社生活が続くうちに、要領が悪く、仕事のできない私にも
徐々に仕事が回ってくるようになりました。今思えば、飲み会の時の様子を先輩方が見ていたのでしょう。
たかが飲み会の仕切りが出来ない人間に、大きな金額が動く仕事を任せることができないと。