社長ブログ President Blog

衣笠さんへ

いよいよ今年最後の日となりました。今年1年を振り返って何を書こうかなと考えたたところ
プライベートで印象に残ったことを書くこととします。

本年4月に衣笠祥雄さんが71歳でお亡くなりになられました。広島の野球少年だった私にとって衣笠さんはあこがれの存在でした。
衣笠さんはカープに入団当時、やんちゃで周囲をてこずらせたそうですが、当時の根本監督、関根コーチ、広岡コーチ、
木庭スカウトたちの尽力で更正し、それ以後は野球に正面から向き合い、その結果として数々の大記録を打ち立てました。

衣笠さんは、常に全力プレーでファンを魅了し、どのような状況であろうが主力選手としての最低限の責任である試合に出続けました。
その裏には大変な努力があったはずです。

また衣笠さんは、人に対する思いやりのある方だなと子供心にも感じていました。「江夏の21球」の時の江夏豊さんに対する接し方、
致命傷になるようなデッドボールを投じた西本聖さんに対するコメント、そして当時ファンサービスと言う概念が
現在と違い希薄だったころ、私たち子供ファンに対してもいつも優しく接し、サインをして、言葉をかけてくださいました。

厳しいプロ野球選手の世界で結果を出し続け、その上で周囲の人々に対して優しく、謙虚な衣笠さんに改めて敬意を表し
改めて心よりご冥福を祈ります。

そして天国でも大好きな野球を続けてください。