社長ブログ President Blog

守る意思の無いルール

ジャイアンツが新人契約金を大幅に超過して支払っていた事実が公になりました。
このこと自体は、かねてから言われていたことで特に驚くことではありません。
プロ野球創設時からジャイアンツは「球界の盟主」、「巨人軍は紳士たれ」と自ら公言し
プロ野球界を牽引していると自負してきました。

逆指名制度が導入された93年に契約金の高騰を防ぐために、各球団間で罰則規定はありませんが
最高標準金額1億円(プラス出来高5000万円)と申し合わせました。その後、ベイスターズと
ライオンズがこのルールを逸脱した際には、日本野球機構は両球団に対して厳重注意を行った経緯があります。

「球界の盟主」を自負する球団が、守る意思が無いルールを定めても意味がありません。
親会社の読売新聞からすると、数億円の金額は大したものではありません。ジャイアンツを自社の
新聞発行部数拡張のツールと考えれば安いものです。ジャイアンツは理由にならない言い訳を行っていますが
見苦しい限りです。今後日本野球機構は、ジャイアンツに対して毅然とした態度で処分を行うべきです。
どのような処分をするのか世間は注視しています。

また一球も投げていない投手、一本のヒットも打っていない打者に対して、多額な契約金を払うことは
いかがなものでしょうか?契約金を低く抑えて、結果を出した選手にしっかりと報酬を支払うことが
本来あるべき姿だと考えます。