社長ブログ President Blog

愚挙

東京でのルーティーンに戻りました。午前中、1000メートル水泳、サウナ、ウオーキングで汗を流しました。

<はだしのゲン>松江市教委、貸し出し禁止要請「描写過激」 毎日新聞引用

実にくだらない、憤慨しています。「はだしのゲン」は漫画家の故中沢啓治さんの被爆実体験をもとに
描かれた長編漫画です。私も小学生の時に読んで、被爆の悲惨さを知るきっかけとなった良書です。
「はだしのゲン」の全編、原爆および戦争の惨たらしさが描かれていますが、少年ゲンの明るさで
読者をひきつけています。戦後、被爆から68年も経った今となっては、戦争、被爆を実体験された方々は
どんどん減っています。ですから、このような書籍でしか子供たちは戦争を知ることは出来ません。
「描写過激」であったとしても、それはそれで事実なら受け入れるしかありません。故中沢啓治さんが
「はだしのゲン」で表現したかった本質を理解せずに、あるワンシーンだけを切り出して貸し出し禁止とすることは
非常に愚かなことです。

また広島の原爆資料館で現在展示されている被爆直後の地獄絵図を表現した蝋人形を撤去する動きがあります。
これも「はだしのゲン」の貸し出し禁止と同様に愚かなことです。事実は真摯に受け入れ、子供に対しては
大人が適切な指導を行えば良いだけです。