社長ブログ President Blog

嫌われた監督

嫌われた監督 鈴木 忠平著読了

落合氏、他の登場人物の心理描写が
とても緻密で興味深く読み切ることが
出来ました。

先日本ブログで書いた古葉さんとは
監督としてのタイプは違いますが
落合氏の選手、コーチ、フロント、
マスコミとの接し方に凄みを感じます。

口数の少ない落合氏の人生哲学、野球哲学を
著者が引き出しています。以下に印象に
残った箇所を抜粋しました。

・・・それは試合前のミーティングでも
周知徹底された。ゲームになれば、
三塁ベースコーチが両手を上に持ち上げる
ジェスチャーで各打者に意識付けをした。
それでも禁を犯した者は、ベンチで
凍てついた視線にさらされ、やがて自らの
ポジションを失うことになる。・・・

・・・「俺は選手の動きを一枚の絵に
するのだ。毎日、同じ場所から眺めていると
頭や手や足が最初にあったところからズレて
いることがある。そうしたら、その選手の
動きはおかしいってことなんだ」・・・

・・・「俺の話をすれば、快く思わない
人間がたくさんいるだろう。それにな、
俺のやり方が正しいとは限らないってこと
なんだ。お前の目で判断すればいい。俺は
関係ない。この人間がいなければ記事を
書けないというような、そういう記者には
なるなよ」・・・