赤色の缶の「サクマ式ドロップス」で
知られる佐久間製菓(株)が廃業へ、
原材料高騰が影響
東京商工リサーチ引用
私にとって思い出深い菓子メーカーが
廃業するとのこと。私の子供の頃は
サクマ式ドロップスは、菓子売り場に
必ず並んでいました。フルーツ味を
売り物にしていましたが
ハッカ味のドロップも混じっており
子供にとってハッカは強烈であり
私はこのドロップでハッカの味を
覚えました。
ジブリアニメ「火垂るの墓」の
ワンシーンでサクマ式ドロップスは
とても重要な役割を担っています。
第二次大戦中に空襲にあい
兄妹が焼け残り、防空壕で二人だけの
生活がはじまります。食べ物がなく
妹が衰弱して死ぬ間際に
サクマ式ドロップの缶に水を入れ、
ドロップ水を作ります。
妹はそのドロップス水を
口にして息を引き取るのです。
子供目線で戦争を描く、実に残酷な
物語です。
原作者の故野坂昭如氏の実体験を
もとにしているとも言われています。
ただこのドロップは完全に
なくなるわけではありません。
戦前このメーカーの源流となる会社が
分かれており、もう1社は健在とのことです。