社長ブログ President Blog

戦地からの手紙

祖母と伯父の法要が無事に
終わりました。

先日祖母の遺品の中から、
祖父が戦地から祖母に宛てた
2通の手紙が見つかりました。

手紙によれば、広島の宇品港から
朝鮮へ向かう途中、祖父の乗った船が
敵機の魚雷によって撃沈され、
祖父は3、4時間海で漂流した後、
海軍の哨戒艇に救助された
とのことです。また、多くの同僚が
亡くなったことも記されていました。

同僚たちの戦死に関する詳細は
検閲で黒塗りにされていました。
祖父は手紙の最後で内地に待つ
家族を案じつつ、「さようなら」と
締めくくっていました。
恐らく、自身の死も意識していたので
しょう。

その後、祖父は南方戦線へ赴き、
昭和20年3月12日にフィリピン沖で
戦死しましたが、遺骨は未だ
戻ってきていません。

戦後、祖母は女手ひとつで
母をはじめとする4人の子供を
育てました。祖父、祖母のように、
戦争によって人生が
変わってしまった人は、
当時珍しいことではありません。

戦死した時の祖父は37歳で、
戦地に赴くには年齢が高いです。

現在でも戦争や紛争が続いており、
最前線で戦う兵士たちの多くは、
平時であれば普通の人です。
戦闘に好んで参加している人は
いないはずです。

私は戦争が大嫌いです。