社長ブログ President Blog

8月15日に思うこと

運転免許を更新しました。実際には、
30年近く車を運転していないものの、
身分証明書としての役割があるため、
持っていると便利です。これは、
本来の目的とは異なる利用方法に
なっています。

第二次世界大戦終結から78年が
経過しました。戦後の秩序は戦勝国に
よって築かれましたが、その秩序も
時代と共に変化しています。
現在でも、世界中で戦争や紛争が
続いており、最も犠牲になるのは
非戦闘員、特に子供や女性、
お年寄りです。ウクライナ侵攻で、
プーチンが核を脅しとして
使用していることは由々しき問題です。
唯一の被爆国としての日本の立場から
岸田総理がモスクワに乗り込み、
核による脅しと侵攻の即時停止を
求めることは、国際的な意味で
大きな影響を持つと考えます。
サミットで同じ価値観を持つ西側の
首脳を広島に招待して議論することは
難しくはありません。異なる価値観を
持つ国々に対してこそ、核の恐怖や
戦争の無意味さを訴えることが、
今、求められているのではないで
しょうか。岸田総理にこのような
行動を期待しても、行動に相応しい
胆力を持ち合わせているかは
疑問ですが。

また、フィリピン沖で戦死した
祖父のことを考えました。
既に本ブログでも書いているのですが
今年、戦地から祖父が祖母(戦後、
女手一つで4人の子供を育てた)に
宛てた手紙が見つかりました。
祖父は軍人ではなく、普通に生活を
営んでいた人間で、赤紙を一枚で軍に
徴収されました。

朝鮮沖で乗っていた船が撃沈され、
数時間海で漂流した際、幸いにも
味方の哨戒艇に助けられました。
しかし、終戦間際に南方に向かう途中
再度乗っていた船が撃沈され、
今度は味方からの助けもなく南海の
底に沈みました。遺骨も戻ってこない
祖父は、南の海で何を思っているので
しょうか?夫、父親、地域の
リーダーとして、手紙からも気遣いの
様子が読み取れました。無念の死を
遂げた祖父のことを思わずには
いられません。