「モチベーション」という言葉に
対して好意を抱かないと述べると、
多くの人が意外に感じるかも
しれません。
現代は「人生100年時代」と称され、
特に若者達には長期にわたり
働かざるを得ない状況が想定されます。
その状況下で、数十年にも渡って
モチベーションを持続的に高い水準に
保つことは、難しいと私は見ています。
生きていく限り、心と体が様々な
問題に直面することは避けられません。
それが仕事であろうと、
プライベートであろうと、
予期しない事態が発生することも
あり得ます。さらに、肉体の面で
言えば、各人の体質やその時の
状況によって、どうしようもない
問題が起こることもあります。
あらゆることにおいて最善を
尽くすべきですが、結果が常に
満点である必要はありません。
80点や85点で十分な場合も
あるでしょう。時には65点や70点に
低下することもあるかもしれませんが
そうした時は、心と体に折り合いを
つけ、底を突き抜けることなく、
踏ん張り、再起することが肝要です。
人生は長いマラソンに例えられます。
一時的なイベントであれば、
「モチベーションを高く保ち、
頑張ろう」と言えるでしょう。
しかし、人生は単なる一時的な
イベントとは異なります。
心と体の折り合いをつけながら、
時には前進や後退があるとしても、
結果として右肩上がりの人生を
歩むことができれば、
それは素晴らしいと私は信じています。
