社長ブログ President Blog

挫折

秋葉原で無差別殺人を行った犯人は、中学までは文武両道の優等生で、高校も県下有数の進学校に
進学しました。高校進学後が問題です。彼は中学までの優等生ではなく、優秀な同級生の中に埋没して、
数年後に犯行に及びました。こういった報道を聞くと思うことがあります。

昨晩は私が中高6年間通った学校の集まりがありました。私は母校に感謝していることを
一つ上げろと言われたら間違いなく以下の事をあげます。

「自分より優秀な人間に出会え、自分は大した人間ではないことに気付いたこと」

中学受験を経て入学しました。小学校時代は、お勉強も出来、自分は優秀な人間だと大いなる勘違いを
していました。しかし、入った中学は広島県下の小学校から優秀な生徒が集まっており
私は「常に並み以下の生徒」でした。例えば、英語の勉強は中学からスタートします。優秀な人間は
先生の話を1度聞いただけで理解します。私は3回聞いても理解できません。小学校時代勘違いしていた
私は悩みました。人生初の挫折です。そういった中、本が好きだった私は読書に勤しむようになり、
故城山三郎さんの経済小説を好んで読みました。城山さんの小説に登場する人物は必ずしもお勉強が
出来る人物ではありません。また、絶対的な共通項があり、登場する財界人、政治家、官僚、サラリーマンは
すべてにおいて清廉な人物です。

私は思いました。一対一の頭脳での競争に適わないのなら、「自分より優秀な人間に動いてもらう」。
つまりマネージメント能力を磨くしかないと。そう思うと非常に気分が楽になりました。中二の終わり頃のことです。
この思いは今現在も続いており、私の一生のテーマです。

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5月生はDHCPサーバを構築しました。