社長ブログ President Blog

人間力

昨日とは打って変わって、青空が広がり、生ぬるい空気が漂う一日で、外を歩くと汗をかいてしまいました。

あるお客様との打ち合わせが終わり、雑談の中で以下のようなやり取りがありました。

お客様Kさん「世の中で雑用と言う仕事はありません。全部仕事です。」
私「新入社員時代、夕方、先輩方の残業飯(弁当)の注文取りをやっていました。」
お客様Kさん「私も注文取りをやってましたよ。」
お客様Kさん「近年雑事言う概念が無くなり、業務(機械いじり)が全面にきています。おかしなことですね。」

私は常日頃雑事の重要性を説いています。仕事はチームでやり、チームはチームのパフォーマンスで
評価されます。若手は技術的に難易度の高い業務では、技術面ではなかなか貢献できません。雑事であったとしても
チームに貢献できることをコツコツとやっていればチームメンバーから信頼を勝ち得ることが出来ます。
そうすればしめたものです。次々と段階を踏んで仕事を任されるようになります。
「仕事は与えられるものではなく、奪うもの」と言う事にもにも通じます。

当社では、ゴミ捨て、お茶汲み、掃除等の雑事は、研修生、待機生が行います。何も若手だから罰ゲーム的に
やらせているわけではありません。近い将来お客様先で就業することを想定しています。まれにお茶汲みを
頼まれた場合、お茶汲みさえも出来なかったら悔しいじゃないですか。

当社はIT企業ですが、「仕事は人間がやるものだから泥臭い」と言う考えを根底に持っています。軽い、上滑りした
人間を必要とはしていません。ですから、当社が目指す技術者像は、人間力と技術力を兼ね備えたタフな技術者です。