社長ブログ President Blog

試合に出たい

プロ野球コーチの木村拓也さんが昨日お亡くなりになられました。
彼は、野球選手としては決して一流とは言えないでしょう。しかし、野球に取り組む姿勢
貪欲さは一流選手には負けません。
捕手としてファイターズに入団し、すぐに外野手に転向しました。その後カープに移籍しました。
当時の強いカープにおいて、彼のポジションである外野は前田、緒方、金本と球界屈指の選手が
レギュラーとして陣取っていました。とにかく試合に出たい彼は内野に目を向けました。
内野は、三塁江藤、遊撃野村と若い選手がいます。唯一二塁だけは正田が晩年を迎えていました。
木村さんはさらに二塁に目を向けたのです。そして人一倍の努力を積み重ねて、二塁のレギュラーを勝ち得ました。
その後、投手以外の全てのポジションをチームに必要な時に応じて守りました。

「試合に出たい」

この言葉が彼の全てです。野球の選手は試合に出ないことには認められません。試合出場機会が減れば
戦力外通告を球団からされます。投手以外の全てのポジションを守ることは並大抵のことではなく
そのための準備が必要になってきます。彼はその準備を全うし、「チームにとって必要不可欠の選手」と
なったのです。

ビジネスの世界でも同様です。お客様にとって必要とされる人間になるには、何をすべきなのかを
常に考えなければなりません。安穏と定時に出社し、定時に帰るようではすぐに見切られます。
「自分が提供する付加価値、お役に立つ」と言うことを意識することは大切です。

木村拓也さんのご冥福をお祈りします。

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お昼は社員と高田屋でイクラ丼とお蕎麦を頂きました。