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訣別―大前研一の新・国家戦略論 大前研一著(朝日新聞出版)読了

著者は苛立ち、言葉遣いもかなり乱暴になっています。彼は30年以上も前から日本の行く末を憂い
数々の具体的な提言を行い、政策集団を作り、自ら選挙にも出馬しました。
残念なことに日本は、特にこの20年は沈みっぱなしで、現在も希望が見えません。

私は彼の意見に賛同します。彼の意見はゼロベースで物事を考え、この時代、将来に相応しい社会の仕組みを
作ることです。「ゼロベース=既得権益の破壊」とも言えます。ですから、現在既得権益の中で
ぬくぬくとしている連中の猛反発を食らうことになります。

本来であれば政治が大きな方向性を示し、断固として改革することが本来の姿ですが、政治家自身が
既得権益者からの反発を恐れ、自身の立場を守ることに汲々としています。

今後個人、企業が生き残るためには、国、外部要因に頼ることなく、強い気持ちを持って
自分自身の能力を高めることが必要でしょう。それ以上でも、それ以下でもありません。