社長ブログ President Blog

必要とされる人間

来年度予算案が昨日閣議決定されました。この予算案には、希望も未来もありません。

わかりやすく例えて記述します。
実質予算96円、収入42円、実質借金47円、2012年度末実質国の借金1000円超え

実質と書いたのは、一般会計上での辻褄を合すために姑息に別立てで予算、借金を計上しているからです。
上記数字の元で普通の家庭、企業はやりくりできるわけありません。

日本は曲がり角に来ていると20年以上前から言われていますが、一向に変わる気配がありません。
突き詰めると次の四点に凝縮されます。

1.少子高齢化のよる社会保障費の増大
2.経済のグローバル化
3.政治家の選挙民への迎合
4.既得権益を守ろうとする守旧派の抵抗

「本当にかわいそうな人」には手を差し伸べなければなりませんが、今の日本には「ちょっとだけかわいそうな人」を
助ける余裕はありません。予算の削減及び組み替えも「かんなで削る」様なことではとても追いつかず、「なたでぶった切る」様な
姿勢で臨むことが必要です。
「なたでぶった切る」と現在の予算措置で既得権益を得ている連中から猛反発を食らうことは間違いありませんが、「かんなで削る」ことを
継続していれば、子、孫の代で日本は間違いなく、いやもっと早く破綻します。

そのためには政治家がまず自身の身を正さなくてはなりません。議員定数の削減は先の選挙で国民と約束したことです。
しかしながら政権交代から二年以上たった今でも、削減の見込みはまったく立っていません。まずはできることから身を正し、
国民に対して、国の現状を真摯に話せば、日本の国民は受け入れるはずです。まことに残念なことに政治家はそれを怠っています。

この予算案を見て、改めて国は当てにできないと強く思いました。となると自分自身の価値を高めて、世間がどのような状況に陥ろうとも
世間から必要とされる人間になるしかありません。

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