社長ブログ President Blog

過去の教訓

スペイン風邪(1918-1919)、アジア風邪(1957-1958)、香港風邪(1968-1969)から得た教訓を
WHOが12の教訓にまとめたものの一部です。
日本が「コロナ第2波」で最も脆弱になる懸念 吉崎達彦著から引用

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(1)パンデミックは予測不可能である。20世紀に発生したパンデミックは、死亡率や重篤さ、
感染拡大のパターンなどがその都度、違っていた。

(4)ウイルスによる潜在的な感染力は「波」によって違ってくる。1度目に影響を受けなかった年代や地域が、
第2波には脆弱になりやすい(Age groups and geographical areas not affected initially are
likely to prove vulnerable during the second wave.)。

後へ行くほど深刻になりやすいが、その理由はさまざまである。1918年のウイルスは2~3カ月で収束したが、
その後、より強力になって戻ってきた。1957年の場合は、第1波は学校の子供たちが中心であったが、
第2波は合併症のリスクが高い高齢者に広がった。

(7)公衆衛生による介入は、パンデミックの拡大を遅らせることはできたが、止めることはできなかった。
隔離と旅行制限はあまり効果がなかった。国内の感染は「密接」と「密集」に関わっているので、
一時的な集会禁止と学校閉鎖は潜在的に有効である。インフルエンザのパンデミックが、ピークに達するときと
収束するときの速度を考えると、これらの処置は長期にわたって強いる必要はない。

(9)ワクチンによるパンデミックへの効果は潜在的には大きいが、検証の余地がある。
1957年や1968年にはワクチンの製造能力に限界があったため、生産者が急いだものの効果を
上げるだけの量は間に合わなかった。

(10)ワクチンを最初に受け取ることができるのは、国内に生産設備がある国となるだろう。
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「正しく知り、正しく戦う」には、過去の教訓から学ぶことが一番であると考えると共に、長期戦の覚悟と、相手は手ごわいと感じざるをえません。