今年も8月6日を迎えました。
広島で生まれ育った私としては
8月6日は特別な日です。
子供の頃、周囲に被爆者の方が
当たり前のようにいらっしゃいましたが
今は被爆から76年が経ち、被爆者の方も
減ってしまいました。
1945年8月6日8時15分、この瞬間
広島の普通の一般市民、子供、女性、
お年寄りの「当たり前の日常」が一瞬にして
壊されたのです。
原子爆弾を広島、長崎の市街地に投下すれば
どのようなことが起こるのかは、
連合国(戦勝国)は知った上で蛮行を
実行したのです。
第二次大戦後、原爆投下に対する
連合国(戦勝国)は明確な総括を
行っていません。
今年の平和記念式典は、コロナ禍と
オリンピックに押されて残念なことに
注目度が低くなっているように感じます。
被爆の惨禍を二度と起こさないと誓い、
お亡くなりになった方の冥福を
静かに祈る大切な日が霞んでいることは
誠に残念なことです。
被爆と言う、筆舌では尽くせない
先人の苦難を正確に次の世代に
伝えていくことが、今残されている人間の
役割だと考えます。