社長ブログ President Blog

憂う

語り継ぐこの国のかたち 半藤一利著 読了

今年1月にお亡くなりになった敬愛する
半藤さんの晩年の著書です。
半藤さんが過去書き溜めた文章を、
若い編集者が取りまとめ、一冊の本が
出来上がりました。

本書も他の半藤さんの著書同様に飄々とした
文体ではありますが、厳しくも、優しく
日本の将来を憂いています。

「・・・難局に直面すると、それを
いかにして乗り越えるか、どうすれば
うまく身をかわせるか、とその場その場での
対症療法的な、ごまかし的な解決方法を
考える。日本人はそれが得意ですが、
それではいけないと思うのです。
太平洋戦争での大本営の戦略構想は、
いうなればそういう姑息な、小手先の思考に
よるものばかりでした。いまの日本は、
そんな対症療法ではいけません。・・・」

コロナ禍の1年半以上の出来事を
語っているようです。

おとめ山公園のざくろが熟してきました。