社長ブログ President Blog

ことの本質

政治資金パーティーの問題について、
先日に続いて整理します。

首相を含む自民党の政治家たちは、
派閥を解散することで
パフォーマンスを行い、国民の注意を
本来の問題からそらそうとしています。
しかし、派閥解消自体がことの本質では
ありません。問題の核心は
「政治と金」に関することです。
国民は、不透明な方法で集められた
金が何に使われているのかに対し、
不信感を強めています。

「政治と金」の問題は、新しいようで
古い問題でもあります。
派閥が解消されても、人間は集団を
形成する本性を持っており、
新たなグループや政策集団が
出現するのは避けられないでしょう。

この問題に対処するために重要なのは、
金の流れを1円単位で明確にし、
信憑資料と共に管理するシステムを
確立することです。これは民間の
大小を問わず全ての企業で普通に
行われていることです。

さらに、この問題には
「裏金=簿外の金」が存在します。
民間企業であれば、税務署により
一発で脱税として摘発されます。
政治家の金の管理も、一般社会の
常識に合った法律を制定し、
それに従うべきです。

政治家特権ルールの現状で、
派閥解消というパフォーマンスを
行っても、政治不信は解消されません。

政治家の人間性についても
疑問があります。今回の問題で、
責任を亡くなった親分や部下の
会計責任者に押し付け、自分は責任を
取らない態度を示しています。

先日、前明石市長の泉氏が
「安倍派90名がいなくなっても
困らない」とコメントしましたが、
私は現在の国会議員が全員いなく
なっても困らないと考えています。

政治を根本から改革するには、
以下の3点が必要です。

1.政治資金の透明性を確保する
2.世襲議員の廃止
親族が政治家になりたい場合は、
同一選挙区からの立候補を禁止する。
3.投票率アップを目的とした
電子投票の導入
現在は特定の宗教団体や業界団体を
支持基盤とする政治家が跋扈しています。