社長ブログ President Blog

終戦後の悲劇

8月15日に終戦を迎えたと
されていますが、実際にはその後も
過酷な運命に翻弄された多くの人々の
存在を忘れてはなりません。

満州や樺太など、日本が戦時中に
統治していた地域には
多くの日本人が暮らしていました。
終戦間際の8月9日には、当時のソ連が
日ソ中立条約を破棄し突然侵攻して
きました。一部の特権階級の者を
除いてほとんどの人々は、
ソ連の侵攻を早期に察知することが
できず、満州、樺太から逃れることが
できませんでした。特に満州では、
関東軍が武装解除を行ったため、
民間人は丸腰の状況で
取り残されたのです。ここから満州、
樺太に取り残された人々の悲劇が
はじまりました。ソ連兵による
民間人への虐殺、略奪、強姦が
行われたのです。

これは現在ウクライナでロシア軍が
行っている行動です。
戦後78年が経ったにもかかわらず、
ロシア軍に変わりがありません。
戦争とは理性に逆らい、
本能に従うものだと言えば、
それで終わりですが、残念なことです。
人間は進歩しないのでしょうか?

また武装解除した関東軍の兵士の
多くは極寒のシベリアに連れていかれ
強制労働を数年にわたり
強いられました。

この様な混乱の中から中国に
残らざるを得なかった方々が、
残留孤児、残留婦人として
人生を大きく狂わされたのです。

8月15日を終戦と称していますが、
その終戦後にも恐ろしい事件が
あったことは忘れてはならないと
考えます。