社長ブログ President Blog

八月六日

広島で育った私にとっては八月六日は特別な日です。私が幼い頃は、周囲に当たり前のように被爆者の方々が
いらっしゃいました。また幼少の時の記憶の片隅に原爆スラムが残っています。

私が小学生時代、広島市の小学生は八月六日は夏休みにも関わらず登校し、各担任の先生が原爆を題材に自由に
授業を行います。最も印象に残っている授業は小学生三年の時のことです。当時の担任の先生は
四十歳台の女性の方でした。先生は女学生時代被爆直後の火の海の中を逃げ回り、顔に火傷の後遺症が
残りました。普段は体罰も厭わない厳格な先生でしたが、大粒の涙を流しながら当時の状況を話されました。
当時の私の心に響き、それ以来原爆は絶対にあってはならないものだと強く思うようになりました。

連合国側も原爆を投下すると何が起こるのかは十分把握していたはずです。アインシュタインも警鐘していました。
結局非戦闘員である、女性、子供、お年寄りが多数犠牲となり、今現在も原爆の後遺症で苦しんでいる方々が
いらっしゃいます。原爆投下を正当化する論調には全く賛成できません。原爆投下は非人道的行為の最たるものだと
考えます。